他の月を見る


☆- 大根仁の脳天日記 -☆

(2003/01)


[ 千葉へ。 ]
午前中、近しい人のお見舞いで実家近くの病院へ。
病院の匂い、嫌い。
元気な時ならまだいいが、「14歳の国」にアテられている今、
院内感染しそうでヤバい。
せめてもの目の保養に椎名林檎ばりの美人H看護婦を探すが
当然のように、いない。
意味無く韻を踏んでみたが。
近しい人が意外と元気だったのでひとまず安心。
「どうか、元気になってくれ。もっともっと長生きしてくれ」
恥ずかしいのでココロの中からメッセージを送る。
恥ずかしいので長居はせずに病院を出る。

午後、大渋滞の中、東京へ。
あやうく打ち合わせに遅れそうになるがセーフ。
渋谷と恵比寿の間のマイナーなスターバックス。
スタバはタバコが吸えないので店内で飲食することは滅多にないのだが
近くに適当な店がなく入る。
よくわからない人達がいっぱいいた。
あれね、中学生がいっぱい勉強してるのね。
スタバのほうがマックやデニーズより、個人空間が確立してるのかな。
マックやデニーズって客同士は他人でも、そこに「集まってきた」感で
結ばれているような気がする。
その時間、その場所に集まってきた同士。
スタバはもう見事にバラバラ。
どっちかっていうと、こっちのほうが居心地が悪いし、怖い。

夜、早めに帰宅して明日の「14歳の国」の勉強。
いくつかの宿題をしながら。
正直、明日の本番が、怖い。

今からセットの下見。

買ったまま読んでなかったジョージ朝倉「ハッピーエンド」。
すごいなあ。
これ、あれだ。女版「未成年」だ。

2003/01/31(Fri)


[ 林檎姫の新曲、痛い、あまりに痛い。 ]
朝、早起きして「14歳の国」お勉強。
今回は通常のスタジオマルチ(複数のカメラでカット割りに順じて
撮影)の撮り方ではなく、少し特殊な撮り方
(「アメリカ」の時、初めてやってみたおそらくドラマでは滅多に
 というか、絶対にありえないスタイル)での撮影なので
その段取りを考えながら。

昼、簡単なキムチ鍋。
午後、外で人と会って打ち合わせ。
いつ成立するかわからない楽しい打ち合わせ。
夕方、「演技者。」次々回作品を脚本家氏と打ち合わせ。
1回目の打ち合わせなのでお互い無責任かつ勝手なアイデアを
くだあぬ話を交えながら出し合う。
なんとなくの方向性だけ決める。オモシロそう。

夜、渋谷パルコ劇場。
来月、WOWOW放送の舞台中継の仕事「スラプスティックス」のゲネプロ見学。
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:オダギリジョー、ともさかりえ、古田新太・・etc
ゲネプロ(本番通りに行なう最終リハーサル)とはいえ
発売即完売の話題作ゆえ、多くの報道陣、関係者が集まり
なんと客席には400人!ゲネじゃねーよ、こんなの。
ナイロン役者も大勢客席に。
犬山さん、大倉さん、三宅さん、新谷さん・・・
他にも大堀こういちさんら舞台役者がいっぱい。
そんな中、昨日まで一緒だった原金太郎さん、光石研さんの姿も。
実は今日は「14歳の国」で煮詰まったアタマをリフレッシュする
つもりもあったのだが、二人に会ったので一気に引き戻された。
「おい、遊んでるヒマはねーぞ」ということなのか?
1幕と2幕の間の休憩に二人とあさっての収録に向けての話し合い。
光石さん曰く「役者人生最大のピンチ」。
苦しんでいるのは自分だけでゃないのだ。当たり前だけど。
二人と話して気が楽になる。

ロビーでKERAさんに挨拶。
「宮沢さんの、どう?」
「・・・大変です・・・」

終演後、出演していた山崎一さんと久しぶりに話す。
「【14歳の国】、やるんだって?大変だねえ・・・」
ヒイィィぃっ!

ともさかりえちゃんとの挨拶もそこそこに事務所に戻って
「14歳の国」、いくつかの確認事項を助監督、コバヤシPと。

家に帰って脚本お勉強。
もっともっと煮詰まらなければ。

そういえば・・・・と、去年買って一時ヘビーローテーションだった
原田知世「My Pieces」を聴きなおす。
α波発しまくりのナゴミ音楽。素晴らしい。
この人、奥底になんともいえぬ「毒」を感じるのだが
なんなんだろう?

そういえば、昨日深夜、小澤征爾のドキュメンタリーをやっていたのだが(昨年からNHKでやたらとやっている)
あの天然っぷりは凄過ぎる。オモシロすぎる。
「さんま御殿」とかで見てみたいくらい。
ぜーんぶおいしいとこ持ってっちゃうだろうなあ。
天才の天才たるゆえん、なにをやってもなにを話しても
まったく擦れたところがない。
そしてタクトを持った瞬間の目。
あんなの誰でも好きになっちゃうよ。


2003/01/30(Thr)


[ 二日分 ]
1月28日。
朝から稽古。
モロ諸岡さんがいない日なので、代役の方に立ってもらいながら。
しかし、この代役の方がなかなかの芝居をする。
モロさんっぽいニュアンスをキープしつつ、自分のニュアンスも
入れてくる。なんとも微妙な人だ。
後半3、4話の動きを固める。
濱口君がたった1日でガラリと変わってきた。
昨日はまだ、オリジナル舞台の温水洋一さんのイメージに
引っ張られていたようだが、今日は全然違った。
ラストの一番心配だったシーン。
スチャダラパー・シンコ氏の作った、そのシーンをイメージした
トラックを流しながらやったら、意外とすんなりできた。
少しづつ感触がつかめてゆく。
稽古はあと、1日。
夜、泥睡。

1月29日。
稽古3日目。すなわち最終日。
朝から夜までみっちりと。
全役者揃って1話から確認しながら。
前半、特に2話のなんでもないシーンが全然上手くいかない。
どうしてだかわからない。
稽古初日よりもよくない。
色々修正して何度繰り返してもよくならない。
役者もやりながらなんとなく違和感を感じているのがわかる。
一筋縄ではいかない、さすがの宮沢章夫作品。
本当になんでもないシーンなのになんなんだよ。
面白いなあ、面白いなあ。

昼休み、もう一度脚本をじっくり読む。
「やれるもんならやってみな」脚本がオーラを発している。
そんな脚本は滅多にない。

今回の稽古はいつもの「演技者。」の稽古と雰囲気がまったく違う。
長いシーンを稽古して
「じゃあ、次のシーンまで15分休憩しまーす!」。
僕たちは技術や美術スタッフ、助監督と色々確認する。
役者陣は休む。タバコを吸ったりお菓子を食べたり電話をしに
外に出たり。
それがいつものパターンなのだが、今回は
「休憩しまーす!」
の瞬間に役者全員が次のシーンの本読みを始める。
みんな、この「14歳の国」の手強さがわかっているのだ。
まったく休憩にならない。
何度も本読みを繰り返し、15分過ぎてもずーっとやってる。
こちらも役者陣の、とりあえずの感触がつかめるまで待つ。
凄く良い現場だと思う。

夕方、原田知世さん合流。
教室のシーンでの芝居はほとんどなく
原田さんの稽古自体は夜からなので3時間も早い入りなのだが
教室シーンの稽古を見て、作品全体の「意味」をつかみたいとのこと。
流石である。
来るなり原田さんからいくつかの質問。
「いや、僕だって全部理解してるとはいえないんすよ
 つーかもういっぱいいっぱいっすよ!
 原田さん、癒してくださいよ、俺のことを!」
なんてことは言えず、なんともいえぬ不思議な原田さんの役のイメージを言葉足らずで
説明する。
こちらの自分で喋っていてもわけのわからない説明に
つぶらな瞳で小さく頷く原田知世。
我が青春の「時をかける少女」。
目、見てたらドキドキしちった。

最後までの動きを固めて、原田さんの部分。
稽古場に天使のような声が響くと
いままでの男5人の稽古がどれだけむさくるしいものだったか
ということがわかり、笑う。

和やかな空気の中、稽古は終わり。
さて、あとは本番。
やろう、やるしかない。当たり前だけど。
2003/01/29(Wed)


[ 新潟の皆さん、「アメリカ」は如何でしょうか? ]
1月25日。土曜日。
体調が良くない。
が、仕事はある。
編集作業はあまり進まず。
「文藝・江口寿史特集」「ブラックジャックによろしくC」
「備忘録(山本昌邦)」購入。

「文藝」のいしかわじゅん氏の江口寿史論評にやられた。
自らに課したハードルの高さと仕事のクオリティ、プロとしての責任。
読んでいてヒリヒリした。
甘えたことを言ってる自分が嫌になる。
と、知り合いの作家のHPの日記にもほぼ同じことが書いてあった。

夕方、スチャダラ・シンコ氏から「演技者。・14歳の国」デモ音源があがる。
早速聴く。
正直、驚いた。
脚本と照らし合わせながらザクザクとイメージが作られていく。

夜、「演技者。寿司と祭壇」最終話のMA。
これで本編の作業は全て終了。

夜中、「14歳の国」脚本読みこみ。
明日の稽古に向けて役者の動き・セリフのトーンなどをイメージ
してみる。難しいなあ、これ。

1月26日。日曜日。
「14歳の国」稽古。
今回はスタッフに我が侭を言って、リハーサル室にセットの
ほとんどを再現。衣裳合わせも早め。音楽もデモ状態で仕上げて
もらい、なるべく早くから本番のイメージができるようにしてもらう。
午後、集まってきた役者さんと個別に役作りを相談。
モロ諸岡さん、原金太郎さんはオリジナルの舞台の役のままなので
舞台とTVの見え方の違いを中心に相談。
光石研さん、難しい役なのでかなり悩んでいる。
光石さんのなんともいえぬ味のある表情をなるべく消して
声の出し方を嫌悪感のあるものにして欲しいと相談。
が、ステレオタイプのイヤな教師にならぬよう。
ますます光石さんを混乱させてしまった。

三宅健くん、は、先日少し話し合ったその後、自分で
色々と考えてきたとのこと。あまり目立たない部分かもしれないが
この男、陰でめちゃくちゃ努力している。
よゐこ濱口くん、仕事の都合で合流は夕方から。
とりあえず、代役の方にお願いして本読み。
通常の長テーブルでなくセットの中でやってみる。

脚本では不安だった部分の感触が少しつかめる。

よゐこ濱口くんが予定より早く合流。
ある意味、「14歳の国」の中で一番細かい技術が必要とされる役。
そのことは脚本を読んだ時点で本人も理解したらしく、来るなり
「どうしましょ・・・・?」と不安な表情。
とりあえず衣裳を合わせながら役をイメージしてもらう。
オリジナルの舞台では温水洋一さんがやっていて
おそらく宮沢さんも「アテ書き」したであろう役。


続いて立ち稽古。
本読みでつかみかけた感触が遠のいてゆく。
難しい。同じシーンを何度も稽古するがやるたび違和感。
あっちがよければこっちがだめ。の繰り返し。
役者陣も悩んでいる。モロさん登場前の5分くらいのシーンを
固めるだけで2時間以上。安定しているのは原さんだけ。
いや、他の人達が良くないというわけではない。
まだ初日だし、本当に難しい脚本だし。
セリフと体の動きが同調しないのが要因か?
一人づつセリフの細かいニュアンスを確認しながら進めてゆく。
リアリティを追求しているわけではないが「教師の動き」は
やはり独特なような気がする。

濱口くんがやはり他の役者さんと比べてやや不安定。
でも絶対良くなる予感。
三宅君、始めはセリフを頭の中で追うだけだったが
さすがに飲みこみが早い。
ある程度固まったあたりで今度は回りの役者さんのセリフや間を意識
した芝居に変えてくる。
濱口くんとのやりとりでうまくいかないところも
お互いのセリフやリアクションの間を変えたり色々と話し合っている。

食後、モロさんも加わって教師5人のシーン。

モロさんが加わるとまた大変。
2、3分のシーンを何度も繰り返すが
だんだん何が正解なのかわからなくなりムチャな芝居や動きをリクエストして
違った方向から眺めてみる。

夜22時までやって終了。
いや、大変。これ本当に大変。
稽古でこんなに疲れたのは「室温」以来。

宮沢さんが血を吐く思いで作り上げたものを3日の稽古で何とかしようとする
こと自体、図々しいのだが・・・・・。

なんとかオリジナルに対してチョーパンかますような作品にしなくては・・・。

家に帰ってもう一度今日立ったシーンの脳内リプレイ。
頭がジンジンする。


1月27日。
午後電話。もうすっかりスコーン!と頭から抜けていた編集が今日だったことを知り
「うん、今向かっている」と、咄嗟に嘘をついてしまう。
切ってから「やっぱり嘘はよくない」と、素直に反省。
電話をかけなおして詫びる。
すぐに着替えて車を飛ばす。さみいな、今日は。
90%は出来あがっていたので、オープニングとエンディングを作る。
夜、某有名放送作家氏と打ち合わせ&メシ&飲み。
今ならまだ間に合う!と、急発注の4月からの深夜番組の企画打ち合わせ。
メシと酒が廻るにつれ、作家氏からオモロ企画がボロボロ出てくる。

ノってきた所で、店を変えて2軒目。さあ、どんどんアイデア出してもらいまひょ!
と、思ってたらいつのまにかジャパニーズロック&漫画トーク。
そうなのだ、この某有名作家氏、歳はいくつか上なのだが
このジャンルの話の相性が抜群で、聞く話聞く話面白く
ついつい仕事そっちのけになってしまう。
夜中もう一人有名作家氏が合流してもう仕事の話は無理。

3時、家に帰って明日の「14歳の国」稽古シーンのイメージ作り。
脚本とにらめっこ。
そのままソファーに座ったまま寝てしまい、明け方起きたら腰痛。

明日火曜24:58分〜「演技者。・寿司と祭壇」最終話。
よろしくお願いいたします。

新潟では先週から「アメリカ」がスタートしたらしい。
新潟の皆さん、如何ですか?
よろしくお願いします。








2003/01/27(Mon)


[ 大人。 ]
大人になったら経験も知識も増え、常識もわきまえ、分別もつき
ありとあらゆるトラブルに的確に対処し、
どんなに不機嫌でも廻りの人達に笑顔で接し
テキパキと仕事をこなす。
本当に意味での大人になるもんだと思っていた。
週末、少年になる。なんてCMのコピーが昔あったが
週末どころじゃない、毎日だ。少年なんてカッコ良いもんじゃない。
ただのガキだ。
特に対人関係はヒドいもんだ。
今日もヒドかった。ああ、酷かった。

昼、打ち合わせ。
遅刻して編集スタジオへ。
地下に篭もり、朝まで。
少しづつ少しづつ、1カットづつライヴビデオが出来てゆく。
ライヴビデオは面白い。
全てのカットに【意味】を持たせるために
ただひたすらに膨大な素材を切り取り、積み重ねてゆく。

2003/01/24(Fri)


[ 雪? ]
朝から編集。
の、はずだったが寝たのが朝方だったので寝坊して
ほとんど昼から編集。フミヤライヴ第2弾シリーズ。
夕方、とんでもないことになってきた今月と来月のスケジュール
を調整すべく打ち合わせ。の、直前に携帯に電話。
来月中旬のあるお仕事の御依頼。
「でも、おおねさん忙しいですよね?」と聞かれたら
「いやいやヒマでヒマで!」と答えるのがクレッシェンドの社則
である。
謹んでお受けさせていただいた。

今、編集中抜けして事務所で打ち合わせの相手待ち。
AD浜崎に「コンビニでおにぎりとかサンドウィッチと買ってきて」と頼んだらやたらと元気に「はいっ!」と返事をしたのに
買ってきたものは何故かスポーツ新聞とゴルゴ13の最新刊である。
これはいったいどうしたものか?
しかたなくゴルゴ13を読みはじめる。
相手はまだ来ない。

このあと編集室に戻って朝まで編集。

昨日の日記でチラリとストレスのことを書いたら
早速千葉に住む成人向け玩具販売業を営む友人・関くんが
こんなレスをくれた。

【ストレスっつーのは加算されるもんなのね
 小せーのが積み重なってでっかいストレスんなっちゃうの
 そんで「消し去る」もんじゃなくて
 「上手く付き合う」もんなの
 これを「ストレスコーピング」っつーのね
 で、ストレスにもグッドなストレスっちゅーのがあって
 ユーストレスってユーんだけどもこれはね、なんつーの
 ほら、いい緊張感みたいな感じ、集中・発達・成長
 に不可欠なストレス これが良い感じん時が
 仕事も1番できんだってさ 
 でもって、反対がディストレスこいつが問題
 好奇心持つだけでディストレスをユーストレスに変えられるらしい】

なるほどねえ、まあ、あれね。英語って便利だね。
関君、ありがとね。
2月9日、俺も行くわ。収録もやることになったし。
終わったらメシでも食おうよ。


長い打ち合わせを終えて3時に編集スタジオに戻ったら
オペレーター羽賀ちゃんが1曲編集を終えていてくれてた。
ありがとね。羽賀ちゃん。
続きをやろうと思ったらどうにも目が痛くてダメ。
今日は切り上げ。
とりあえず今日繋いだ4曲をプレビュー。
カッチョ良い、カッチョ良いよ。
自分が好きなライヴビデオになっている。
画がキレイとかカット割りが上手いとかじゃなくて
ライヴ会場にいるような臨場感。生っぽいカンジ。

家に戻って宿題用のビデオ。目が痛い。

観終わって、昨日録画しておいたスペースシャワー「MUSICA」
テーマ:追悼ジョー・ストラマ−。
これだけで感涙モノなのだが、なんとゲストが森山達也氏(ザ・モッズ)
いつもはゲストより司会の萩原健太氏の知識の方が上回るのだが
今回は断然森山達也の独壇場。萩原健太さんもそれを上手く
フォロー。知られざるクラッシュ解散後のジョー・ストラマーの
話などに感動。これは永久保存版ビデオ。

目が痛い。



2003/01/23(Thr)


[ ]
体が疲れている。
疲れやストレスが体に溜まりやすくなっている。
最近、人に会うと必ず聞く。
「ストレスをどう処理しているか?」

朝、「演技者。」次回作品のオールスタッフ打ち合わせ。
今回から一部のメインスタッフが変わるので
収録スタイルの説明などをまじえて諸々確認。

そのままお台場フジTVにてその次回作主演の人と
少し打ち合わせ。今回は「わからない」まま演じてもらいたいという
ことを伝える。って言ってる自分もまだわかってないんだ。
でも「わからない」ことがテーマだったりする作品なので
「わかって」しまっても少し違うような気がする。

別楽屋にてイノッチと少し馬鹿話。
連日稽古しているという「トイヤー」の凄い話なども聞く。

夕方足立区・入谷にロケハン。
廃校になってしまった小学校。
この辺りは以前から興味があったのでロケハン後
少し周辺を車でウロウロとしてみる。

夜、品川の中学校の見学。こちらは廃校ではなく。
3年生の3クラスの教室を見させていただく。
どうみても自分が中学生だった頃とくらべて机が少ない。
聞くと1クラス27人。なんでも学年で80を超えると
3クラスになるらしい。80人を割ると1クラスが40人弱になる。
「ウチは恵まれている」教頭先生がつぶやいていた。
まあ、色々とあるんだろう。
自分が卒業した中学校は1クラス43人、13クラスで
右寄りの教育、体罰上等!ガサツだったなあ、あの学校。

夜、三軒茶屋に移動中、不思議な光景。
三宿の交差点の「吉野屋」に客が2人組×4、計8人いたんだけど
それが全て30代のお母さんと5〜8歳くらいのコドモという組み合わせ。
それぞれ席は離れているので他人同士のよう。
どの母子も会話がなく、黙々と食べている。
俺は吉野屋は大好きだけれでも
なんか嫌ぁなものを見たような気がした。

三軒茶屋で人と会ってメシ。ながらの打ち合わせ。
30分でバタバタと。

そして本日のメインイベント・シアタートラムにて
「トーキョー・ボディ」(遊園地再生事業団)観劇。
とにかく全てが【カッコ良かった】。
【】をつけるのは普段普通に使う、カッコ良いとは
レベルが全然違うから。
もうとにかく、役者の顔・体が凄い、【カッコ良い】。
すがすがしいくらいの気持ちで次の打ち合わせに向かう。

夜中、某劇作家氏と打ち合わせ。
モンモンとしながらの打ち合わせ。
朝方まで。





2003/01/22(Wed)


[ 諸々な日。 ]
基本的に勉強日。
午後、フミヤ氏事務所で諸々打ち合わせ。
終わって近所のラーメン屋「味噌一」で遅い昼食。
携帯電話の調子が悪く、機種変更。
せっかくだからカメラ付きのものにしようと思って
色々選んだが、ここ3年くらい使っていたソニーのジョグダイヤルに
馴れてしまっていたので他メーカーの操作がまどろっこしくて
仕方がない。ソニーは何故カメラ付きを出さないんだ?
すっげえヤツ開発してるんだろうな。
さんざん悩んでF−504iSというヤツにした。
どうなんだ?カメラ付き。
ちょっといじってみたけど、これは・・・使わないなあ。少し後悔。
うーん、携帯・・・説明書読むの面倒くさいなあ。
事務所に戻って諸々整理。

夜、2年前の夏、ずーーーーーーっと一緒にいた人達とメシ。
2ヶ月半の赤ん坊もきた。

夜中、「演技者。」次回作の脚本読み込み。
読めば読むほど面白く、難敵。

2003/01/21(Tue)


[ ♪ここでタクシーさがし ]
ってすごい歌詞だなしかし。

勉強日。色々読む、観る。
夕方事務所で「演技者。」次回作の脚本打ち合わせ。
サクサクと進むが、肝心のキャスティングが難航しており
小林“情緒不安定で打ち合わせ中に涙ポロポロ”プロデューサーと
タレント名鑑めくりまくり。

夜、スチャダラパー・シンコ氏とメシ&打ち合わせ&飲み。
@中目黒の焼き鳥屋「炎風」
1時頃、店移って祐天寺のおでん屋「秀」
何を話しても楽しく、終わったらなんと朝6時。
9時間!さすがにひいたわ。
楽しい仕事になりそうだ。

部屋が汚い、すごく汚い。
が、その汚さが心地よい時もある。

2003/01/20(Mon)


[ 二日酔い。 ]
完璧な二日酔いで目が覚める。9時。
近所のスポーツジムの風呂&サウナに行く。
2時間かけてゆっくりとアルコールを抜く。
が、抜けず。気持ち悪い。

午後、観に行くはずだった芝居を欠席。
こんな状態で行っても集中できないので別日にしよう。

夜までグダグダと過ごす。
宿題の資料読みやVTRチェックなどするも
イマイチ集中できず。

夜、下北沢駅前劇場で「男子はだまってなさいよ!A」観劇。

さらに夜、品川にて「寿司と祭壇」最終話の編集プレビュー。
演出のカジワラさんといくつかの修正点を相談。

さらに夜中、「演技者。」次回作の準備稿が上がってきたので読み込み。

スチャダラパー・シンコ氏との仕事がどうやら成立しそう。嬉しい。



2003/01/19(Sun)


[ フィギュア熱再燃。 ]
午後からフミヤライヴNHK−BS、ハイビジョン両番組のMA。
の、合間に「演技者。」次回作の美術打ち合わせ。
次回は実にシンプルなセットなのだが、やりたいこと(仕掛け)が
いくつかあり、デザイナーと話し合う。
MA終了し、夜パルコ劇場へ。「人間風車」。
ビデオ、戯曲でしか観た(読んだ)ことがなかったこの作品。
後藤ひろひとワールド全開。あっという間の2時間半。
おもれかった。

終演後、役者さんを訪ねて楽屋へ。
待っている間、壁に貼ってあった取材記事の切り抜きを見ていると
永作博美さんの写真の横の見出しが
「永作!完璧プロレス技!!女子レスラーに転向!!??」
と、なんじゃこりゃ?な新聞記事がある。
案の定、東スポ。まあ確かにそんな場面もあるのだが・・
流石東スポ。

夜、ウチの近所で某劇作家兼役者さんと打ち合わせがてらの飲み。
仕事の話は数分で終わり、あとはひたすら
ジャパニーズロック&漫画トーク。ほぼ同世代の方なので
何をふっても何をふられても話が合う。
途中から某女優さんも加わって気付いたら朝4時。

何杯飲んだかわからぬほど。
こんなに酔ったの久しぶり。
後半、某女優さんを泣かせてしまったような気もするが
あれは気のせいだろうか?


2003/01/18(Sat)


[ 地名。 ]
堤カントクの日記の「沼袋」っていう地名。を見てふと思う。
地名ってなんでその地名でしかありえないだろ?
渋谷や新宿や、ましてや青山とか広尾とか松濤とかが「沼袋」ってこと、絶対ありえないもんな。
まるでその地名であることが運命づけられているように
地名に似合った土地柄になっていくもん。
今、中目黒っていえばいわゆる王道のトレンドからやや外れた
斜に構えたサブカルチックな街ってイメージだけど
自分の中では都心の下町っていうイメージの方がまだ強い。
山手通りから環七までの目黒通りもそう。
オシャレな家具屋とかカフェとか食いモノ屋とかザクザクできてる
けど所詮「大鳥神社」「油面」「元競馬場」ってカンジ。
前に先輩の放送作家が言ってたんだけど
その人は白金出身で、子供の頃は何にもない下町の坂道だった所が
プラチナ通りとか呼ばれてんのが気持ち悪くて仕方がないって。
去年の暮れ、大阪で電車に乗っているとき
「次はぁ、尼ヶ崎ぃ」ってアナウンスが流れて
ああ、あの尼ヶ崎かあ・・なんて気になっちゃって
降りてみたんだけど、駅前こそ自分の「尼ヶ崎」のイメージとは
違ってたんだけど、少し歩いて景色見たり、行き交う町の人の顔見たり
会話とか聞いてるうちにどんどん尼ヶ崎になっていった。
住人がその町のイメージに会わせてキャラを作っていくのかな?
ずーっと昔、洗足に住んでたころ
それまではまったく普通の特徴の無い静かな住宅街だったのに
その町に住んでいたお金持ちの娘が、やんごとなき人の嫁になる
って決まった翌日から町の住人たちが急に変わったのを憶えている。
商店街の雰囲気とか店の人も買い物客も急に浮き足立っちゃって。
今じゃ上品で閑静な住宅街ってことになってんぞ、あの辺。

今、自分が住んでいる「祐天寺」も、もう本当に
「祐天寺」ってカンジ。ピッタリ。
向田邦子さんの作品のモデルになっている、ご自身の暮らしていた家が
ある町。もうそのまんまである。
奢らず気取らず昂ぶらず、昭和の匂いがあちこちに漂い
今風のマンションや店、住人が増えてもどこかダサい。
ノスタルジックとも言えるが、モダンではなくどこか
時代に取り残されているような・・・
良い町だと思うし、良い地名だと思う。
駅前にはスタバではなくドトール。充分である。

おかしな文章ですいませんでした。


プロの漫画読みとしてデビューして以来25年。
ありとあらゆるジャンルの漫画は読み尽くしてきたつもりであったが
まさか「SM嬢スポ根漫画」なんてものが存在するとは思わなかった。
「麗羅」(原作:山田ゴメス 画:三山のぼる)@〜C巻・集英社
が、それである。
三山のぼるは女性の裸体を描かせたらメジャー漫画界では
細野不二彦と双璧だと思っていたし、山田ゴメスも大好きだったの
だが、流石に掲載紙「ビジネスジャンプ」はノーチェックだった。
ハッキリ言ってメチャクチャ面白い。
エロとエンターテイメントの両立はどの芸術ジャンルでも
難しいもんだが、これは一級品の面白さ。
恐ろしいことに、いわゆる「ジャンプ必勝法」と呼ばれる
ヒット作品の法則、「友情」「努力」「勝利」までもが
この漫画には内在されているのだ。
いやいや、漫画はまだまだその表現の可能性に満ち満ちている。
読んでいる人にはわかるかも知れないが
ひょっとしたらこの先、麗羅はSMプレイ中に
M男を殺してしまうのではないだろうか?
そんなことになったら泣いちゃうぞ、俺。
そしたらもうあれだ、ジョーと力石だ。巨摩群(字、合ってる?)と
秀吉だ。(バリバリ伝説)。
あれ?どっちもマガジンだ。

まあ、とにかく漫画好きの人は騙されたと思って読んで欲しい。
野郎は絶対面白いだろうし、女子も・・・・まあ騙されてくれ。

フミヤライヴのNHK番組のMAと、夜打ち合わせの日。
新たなる仕事の資料読みの日。
目が痛い。

自分にとって、その存在が巨大すぎて、今の仕事を始めてから
一切読まないようにしていた橋本治さんの本を
とあるキッカケで再び読み始めてしまった。
ああ、やめときゃよかったな。

フジロックFESを主催するイベント会社SMASHの社長
「馬鹿大将」こと日高さんのインタビューを読んで大笑い。
インタビュアーに、昨年9万人という動員を予想できず
最終日にありとあらゆる売店からミネラルウォーターが無くなって
しまったことを(少しマスコミとかでも取り上げられた)
イベンターとして読みが甘かったのではないか?と言及されて一言
「川の水飲めばいいじゃん。キレイなんだから、タダだし」
流石。確かにあそこの川の水は飲める。俺も飲んだし。
おそらくあの素晴らしいロックフェスに行くということは
そういうことなんだろう。
今年は行こう。絶対行こう。
死んだジョー・ストラマーは今年既に出演が決まっていて
金曜夜のグリーンステージだったんだと。
で、土日はテントサイトに泊まってゆっくり過ごす約束を
日高さんとしてたんだと。嗚呼・・・。

今日は文章が変でした。
長々とすいませんでした。
2003/01/17(Fri)


[ 一人でできるもん! ]
と、意味なく車の中で叫んでみる。いや、できないんだけどさ。

au-KDDIのCM、聴覚障害を持つ女性を好きになった男が
どうやってコミュニケーションをとってよいかわからず
携帯メールを送る。恋が始まる。
という内容。男の同僚役の真木蔵人の芝居が素晴らしい。
3カットくらいしか出ないんだけど凄い存在感。
「走れぇ!」っていうセリフがあるんだけど
その声の出し方、表情、トーン、全て完璧だと思った。
なんとかあのCMを録画したくて
今日、家を出る時160分のビデオテープを3倍で録画しておいた。
これからそのビデオを観てみる。
まあ、もうちょっと頭の良いやり方もあるんだろうけど。

編集作業でちょっとしたトラブル。
があって思ったより時間がかかってしまい夜の打ち合わせに遅れる。

昨夜遅く、久しぶりとなるジャンルの仕事の発注。頑張んべ。

ステップスという名古屋のマイナーなお菓子メーカーの
ブラックペッパーポップコーンがやたらと美味い。

ロック花屋「温花家」のロック社長・薩本が2002年邦楽ロック
ナンバー1に選んだハナレグミ「音タイム」を聴く。
スーパーバタードッグのボーカル・永積タカシのソロユニット。
シングル「家族の風景」は聴いていたのだがアルバムは聴いていなかった。
・・・・・・・これは確かに素晴らしい・・・
スーパーバタードッグ、早く売れて欲しい。

夜中、ビュージック「MUSICA」。
ゲストがバッファロー・ドーター!!の姉さん2人。
今、おそらくコーネリアス、まりんと並んで最も海外で評価されている
音を作っている姉さんたち。
音はもちろん、話すこと、佇まいがカッチョ良い。
所謂ビジュアル的な美貌ではなく、本当の意味での美しさ。
女2人で1年のほとんどを海外ツアーの移動の車の中で過ごすという。
そんな二人が作るワールドクラスの音楽は
「ラジカル」と「知性」が結びついている。
ほとんど「母性」に近い力強さ、たくましさ。
そうそうワタシの2002年度邦楽ベストアルバムは
姉さん達、バッファロー・ドーター「I」

2003/01/16(Thr)


[ 事務所の隣。 ]
我がクレッシェンドが入居しているマンションの隣に空き地があった。
昨年夏頃、その土地に買い手がついたらしく
一軒家の建築が始まった。マンションの駐車場に隣接してるので
車を停めるたび、建築が進む様子をなんとなく気にしていた。
どうやら外人男性と日本人女性の夫婦が住む一軒家のようだった。
奥さんがよく建築の進行具合をチェックしに来てて
いずれ隣に住む同士ということもあって、会えば会釈などもしていた。
たまに夫婦で訪れていたりして、大工の棟梁に何かと細かい確認を
してる姿も何度か見かけた。
まあこの辺はウチのようなヤクザな制作会社もあるが
一応、高級住宅街だ。土地付きで、設計から一軒家を建てるんだから
やはりそれなりのエグゼクティヴな方なのだろう。

どんな家ができるんだろう?
建物好きの自分としては楽しみにしていた。

が、建築が進むにつれ、イヤぁな予感がしてきた。
なんつーの?外人が好むオリエンタリズム?
しかもちょっと勘違い入ったカンジ?
アメリカ映画に日本人が出てきた時の違和感?
間違った日本美の解釈?
神社仏閣のテイスト入れちゃった雰囲気?
漆の上に金箔塗っちゃう下品さ?
「日本人ワ、自分達ノ美シイ文化ヲ何故忘レテシマッタノデスカ?」?

で、最近出来あがったその3階建てのエセ日本家屋は・・・
良く言えば「千と千尋の神隠し」の湯屋。
悪く言えば・・・・・・・
プロデューサーの内山氏は車から出てきて
「ほう、こんな所にソープランドができたんだ?ちょっと高級そうだな、どれどれ?」
と、そのまま中に入っていったらしい。

そう、川崎にありそうな高級ソープランド。

まあ、面白いだけど。
夫婦も良い人そうだし。
20年くらいたったらまた違った見え方するのかな?
老舗の高級ソープランドとか。
2003/01/15(Wed)


[ ラーメン ]
ここ1週間、ラーメンが食べたくて仕方がないのに
いざ食べに行こうと店の近くまで行くと胃袋が拒否しているような
カンジでまったく食べたくなくなる。
で、また2〜3時間すると食べたくなる。
なんなんだ?

昨夜、遅くに帰宅したもののまったく眠れず。
録ったまんまになっていた、NHK「デジスタアワード2002」を
ビデオで。
この番組、大好き。
毎回送られてくるCG作品、WEBアート、インストレーション作品、
メディアアート作品、ミュージッククリップ・・・どれをみても
・・・もうさあ、あれだよ、プロとかアマとか無いなあ、今更だけど。

もう1本ビデオ観たら朝。
今更眠るのももったいなく渋谷パルコで映画。
「刑務所の中」(崔洋一監督)。
流石に平日朝イチはガラガラ。
花輪和一の原作漫画が素晴らし過ぎるので
期待半分不安半分で観るが、まさに「原作のまんまじゃん!」。
そういえば花輪さんはこの「刑務所の中」で何かの賞の受賞を
拒否したらしい。「創作してないから」らしい。すげえなあ。

午後、いつ成り立つかわからない仕事(ともいえない)の
ミーティング。いつのまにか3時間。

夕方、事務所の近くに「スラップスティックス」の稽古場が
あることを知り、差し入れを持って見学に。
KERAさんのエネルギッシュで丁寧な演出を見て
刺激を受ける。

事務所に戻って資料整理、と諸々調整。

夜の打ち合わせまで空き。

と、ここまで書いたところで背後から堤カントクのお声。
「おおね、メシ食った?」
中沢"悪趣味改造車”Pと土田“カミさんはダンサー”Pと共に
4人で近所のカレー屋。
堤カントクの奢りでたらふく食う。
ごっつあんです。
美味しゅうございました。

さらに夜。三宿デニーズにて「演技者。」次回作の打ち合わせ。
を、脚本家と小林“情緒不安定で何故か打ち合わせ中に涙ボロボロ”P
と夜中3時近くまで。
脂っこい打ち合わせでヒートアップした頭をクールダウンすべく
小林と近所の飲み屋でちょっと飲み。
シビアな話ばかりで少しも酔えず。

今の忙しさは嘘の忙しさ。
本当の意味での「忙しい」のとは違う。
だってなあ・・・・・

2003/01/14(Tue)


[ 3連休? ]
だったの?
道空いてっから変だと思ってたら。

成人の日?
着物の人が歩いてっから。

成人の日、何してたっけ?
バイトだバイト。花屋のバイトで成人式の会場に花運んだわ。


そういえばこの間ふと思い出したんだけど
その頃、暗黒の生活しててなんかわかんないけど
ある日自分が持ってた写真とか卒業アルバムとか
卒業証書とか一人暮らしを始める前の
自分にまつわるモノを全部捨てちゃったんだよなあ、突然。
あれ、なんだったんだろう?
若気の至りだな、わかりやすいナルシズム。

朝、宮沢章夫「牛乳の作法」、中野翠「あんまりな」を読み終える。
宮沢さんの「六本木WAVEが無くなって80年代が終わった」という
文章に動揺。

昼、ビュージック「MUSICA」で
萩原健太氏、スーパーバタードッグ、TSUTCHY氏で
「R&B特集」。音楽史におけるスティービー・ワンダー、ダニ−・ハザウェイ、
カーティス・メイフィールド、ZAPP、ジョージ・クリントンなどの
解釈に目からウロコ。
そして自分の中で生涯のベストアルバムトップ5に入る
デ・アンジェロのセカンドアルバムの素晴らしさも再認識。

午後からフミヤNHKBS、ハイビジョンの編集。
チェッカーズ時代〜ソロ〜最近に至るまでの
ヒット曲が並ぶと、改めてフミヤ氏の音楽的豊穣さに思い入る。
本当にファン以外にも絶対に観て欲しいライヴ。
NHK−BS2は1月27日
NHK−ハイビジョンは1月24日
是非、ご覧くださいませ。

夜、NHKのニュースで各地の成人式の映像。
浦安市のディズニーランドでの成人式ってのはどうなんだ?
「お馴染みのキャラクターたちが音楽に合わせて踊る様子に
 新成人たちも手をたたいたり、一緒に踊ったりと大喜び」
ってどうなんだ?
「おめえら20歳つっても精神的にはこんなもんだろ?
 ヘタにまともなことやって暴れられるよりマシだわな」
ってことなのか?

円形脱毛症が未だ治らず。
500円玉くらいの大きさなのだが
なぜか真ん中に少しだけ毛が生えてきて
円形ではなくドーナツ状になってきた。
これは良い兆候なのだろうか?

明日夜、「演技者。〜寿司と祭壇」第2話です。
よろしくお願いいたします。

スーパーバタードッグとライムスターがコラボレーションした曲が
ものすごく良い。
おととしのシャカゾンビ&ノーザン・ブライトも良かったんだよなあ。
でも売れないんだろうなあ。



2003/01/13(Mon)


[ スチャダラに。 ]
朝から、の予定が個人的都合で(単なる寝坊だが)昼から編集。
五反田、目黒川沿いのスタジオにて。

夜、ある仕事の打ち合わせでスチャダラパー・シンコ氏と会う。
僕のスチャダラパーに対する思いを語るには
ここはちと狭過ぎる。って、自分で書く気があれば
いくらでも広がるのだが、今日は無理。

「リスペクト」やら「愛情」やら「思い入れ」やらは放っておいて
シンコ氏と会うならばこのような場面でしかありえないと思っていた。
初対面の感触、人見知り具合、溶けてゆくカンジ
声、表情、笑い声、毒、薬、センス・・・・
なにもかもが自分の中で「ああああ・・・・」だった。

もし成立しない仕事であったとしても
今夜のことは忘れない。

ズバリ、自信を持って言える。


俺は正しい!!!!!

とまでは言わないが、間違ってはいない!!!
今の所。

とりあえず、なんらかにカタチで1980年代的価値観に
なんらかの答えを出さなければならないのかもしれない仕事。
さあ、どうしよう??
2003/01/12(Sun)


[ 目黒川 ]
フミヤライヴ編集。引き続き。
オフライン編集を終えて今日からソニーPCLスタジオ。
ここではハイビジョン編集。
今回のフミヤライヴは12月31日の2回の公演の素材で
NHKの2番組、販売用ビデオ、DVDと4種類仕上げなければ
ならない。ライヴ素材だけでなく、インタビューや
年末のツアーやリハーサルのバックステージ映像などテンコモリだ。
なんだかんだで2月いっぱいまではこの仕事。
を、やりつつ「演技者。」次回作、3月の某大物ミュージシャンの
特番、某CS系の番組、タイで撮ったまんまになってる旅番組の
仕上げ、古舘さんのライヴの仕上げ・・・などなど。
ううう・・・体重も2キロしか落とせなかったし
こんなのダレた生活してりゃあっという間に戻っちゃう。
やらねば!!

夜中ビュージックであの伝説の音楽番組「eZ」の再放送。
岡村ちゃん特集。初めて観た「ピーチ・タイム」の
スタジオドラマ付きPV。メチャクチャ面白い。
が、このオモシロさを誰に伝えたら伝わるんだ?

さらに夜中、宿題仕事しつつどうしても観たくなった
「フルメタル・ジャケット」DVD。
自分の中で、何本かの「映画を超えた映画」。

昨日買った宮沢章夫さんの「牛乳の作法」が当然オモシロく
久々に宮沢さんのホームページの日記も読んで見た。
今月末からの久々の舞台「東京BODY」の稽古が
とんでもないことになっているらしく
あれほどの天才でも、いや、天才だからこそ自分を
追いこみ苦しむものなのか?自分の甘さを痛感しつつ宿題に戻る。
「現場は地獄になる。地獄になってはじめて、本当の意味での
 作品は生まれる。」〜牛乳の作法〜

いやいや、やらねばなあ。

http://homepage2.nifty.com/~kupu/dorama7.html
知り合いからのメールでこんなサイトの存在を知る。
ありがたいことである。読んでいるうちに色々思い出して
ジーンときてしまった。
2003/01/11(Sat)


[ リニューアルしない方が良かった、渋谷パルコブックセンター。 ]
午後、渋谷で打ち合わせしたついでに少し買い物。
バーゲンなのね、今。まだまだ寒いから50%オフで
冬服をいくつか購入。
パルコブックセンターで
「牛乳の作法」宮沢章夫
「東京の仕事場」木内昇
「ハッピィ・ハウス」岡崎京子
「あんまりな」中野翠
と、雑誌数冊購入。
「ギャグバンク」という新雑誌。
旧宝島サイズの、懐かしいカンジすらするサブカルマガジン。
その中のリリー・フランキーのインタビューにちょっとした名言。
「アンチジャイアンツなんて言ってる人はよっぽど
 育ちが良いんだよ、俺らみたいなクズだから一番日当たりの
 良いものを応援するんだって」

夕方から家で宿題仕事。
夜中、年末・年始に録っておいたビデオをいくつか観るがイマイチ。

ロック花屋「温花家」のロック社長・薩本から
今日から「プラチナロンドンブーツ」のエンディング曲が
THEピーズの新曲「サイナラ」になる、との情報あり。
PVも流れるとのことだったが、観てみると確かに曲は
かかっていたが映像は無し。しかも曲のボリュームが低過ぎ。
あんなんじゃなんにも聞こえない。
グッとくる、本当に良い曲なので、売れて欲しい。売れねえかな?


「サイナラ」THEピーズ 作詞・作曲:大木温之

食いまくってりゃいい ブタでいい
指咥えたままじゃ 届かねー
擦れ違って行く 今更
好きな方へ行け 死ぬまで
サイナラも答えも知らない
ボクらは未来へズれていく
帰れない方へ 帰れない方へ
ギリギリ生きていけ そのまま
夢を飼っていけ 飽きるまで
どんよりと脳ミソが停まる
窓から未来が見えている
真っ直ぐ跳ぼーぜ ハッキリ跳ぼーぜ
溶けかかっていく 夏の日
此処から何処まで いつまで
サイナラも答えも知らない
ボクらは未来へズれていく
帰れない方へ 帰れない方へ
脱ぎまくってりゃいい ヒトでいい
好きな方へ行け 死ぬまで
擦れ違って行け 遠くまで

ニューアルバムは2月5日発売。
とてもとても素晴らしいバンドなので
聴いたことがない人は絶対聴いたほうがよい。と、シンプルに思う。




2003/01/10(Fri)


[ さらバイ! ]
知り合いの役者が、芸能の世界に見切りをつけて辞めてしまった。
つい最近一緒に仕事をしたばかりだったので正直、残念だ。
電話で話した時「またどこかで会いましょう」と言っていたが
これは、おそらく、なんの根拠もないのだが
もう一生彼とは会わないような気がする。
サヨナラだ。サヨナラ。

午後からフミヤライヴの編集。
一緒にやっている羽賀ちゃんという
山形出身の女性編集オペレーターがとても優秀で
作業がサクサク進む。

夜「演技者。」次回作の打ち合わせを
コバヤシP(関西人、情緒不安定)と、脚本家と打ち合わせ。
三宿デニーズにて。
ひょっとしたら「少年タイヤ」〜「演技者。」史上、最も難解な
作品になるかもしれない。

夜中、自宅にて資料用のビデオ。
朝方観終わって、しそ焼酎とスティービー・ワンダー「ファースト・フィナーレ」。
音楽とタバコと仕事があれば大丈夫。だと思う。ことにする。
2003/01/09(Thr)


[ しそ焼酎。 ]
知り合いから「しそ焼酎」を頂く。これ、美味いなあ。

地下スタジオに篭もって今日も編集。

口内炎ができた。野菜が足りない日々。

スタジオの近くにある100円パーキング。
このテの駐車場に、精算用にジュースの自販機が置いてあるのは
よく見る光景だが、ここは場所柄か(新宿)置いてある自販機は
なんとアダルトビデオ。1000円、2000円、3000円と
種類があるのだが、果たしてこれは精算用の意図を成しているのか?

夜中帰ってきてビュージック(CS)を何気に観ていたら
珍しいストーンズの「HOT STUFF」のビデオが流れた。
個人的に一番好きなアルバム「ブラック&ブルー」の収録曲。
この頃のストーンズメンバーは誰がどう贔屓目に見ても
圧倒的にラリラリ。

2003/01/08(Wed)


[ DOCOMOタワーの下。 ]
にある、編集スタジオでフミヤライヴの編集。
1月は毎年ほとんどこの仕事にかかりっきり。
このスタジオはライヴものの編集のメッカ。
あちこちのスタジオから色んなライヴの音が聞こえてくる。
防音設備がイマイチの上、どのスタジオも何故かドアを開けっぱなし
なので隣に負けないよう(?)に、みんな大音量だ。
僕等の隣のスタジオはサザン。
お馴染みのメロディばっかり聞こえてきて、やりにくい。

帰ってきて夜中、なぜか「アドルフに告ぐ」を読み始めてしまった。
とまらず5巻全部読破。
手塚治虫本人も告白していることだが
ラスト(終戦後)はどうしても尻つぼみ。
でもでもでもやっぱりおもしれえ。


2003/01/07(Tue)


[ 寿司と祭壇。 ]
明日、25:18〜「演技者。」新シリーズ〜寿司と祭壇〜
スタートです。よろしくお願いします。
OPなども少しお色直ししてみました。

岡田くんがカッチョ良いです。
2003/01/06(Mon)


[ コミック雑誌なんか要らない ]
夜中、たまたま点けたTVでニューイヤーロックフェス。
毎年必ずたまたま点けたTVで観るこのフェス。
今年は30周年!らしく過去の映像盛り沢山で面白かった。
アナ−キー、ロッカーズ、ARB、松田優作、THEピーズ・・・

明日から本格的に仕事開始。
フミヤライヴビデオ編集開始。
2003/01/05(Sun)


[ 前は女子高生なんかゲロかけたくなるほど嫌いだったんだけど・・・ ]
なんか可愛いぞ。最近の女子高生。
色んな意味でひとまわりしてきたんだろうか?
って何言ってんだかわからないけど。
高校サッカー観てると応援してる女子高生がどいつもこいつも
可愛く見える。ブスでも可愛く見える。
「あらかじめ失われた世代」なんてもっともらしいことを
言うつもりはないが、モノ心ついた頃から社会や大人たちが
閉塞してる世代っつーのはやっぱりなんかあるんだろうか?
まあ単に自分の性的嗜好が変わってきただけかもしれんが。
あとはメイクがうまくなったのかな?
本当にみんなメイクしてるもんな。

夜、帰り道、コンビニの前にエンジンをかけたまま車を停めて
買い物して戻ってきたら・・・!!!!!!
車が無い!えっ!レッカー移動?2〜3分の間に!!??
と、辺りをみるとさっき確かに停めた場所から40メートルくらい先
のマンションの玄関ホールに斜めになって突っ込んでいる
オンボロの英国車が!!
俺の車じゃん!!なんであんなところに!!
原因はすぐにわかった。車を停めた時、ギアをドライブにしたまま
サイドブレーキをかけてしまったのだ。
コンビニでのん気に吉岡美穂のグラビアに見惚れてる間に
車はノロノロと動き出し、右方向に傾いていたハンドルに
従って40メートル先のマンションに突っ込んでいったのだ。
慌てて車に乗り、ゆっくりと動かす。
バンパーが凹んでいたが大したことはなかった。
いやあ、あぶねえあぶねえ。事故にならなくてよかったよ。

宿題仕事を3つ。

明日から本格的に仕事開始。


2003/01/04(Sat)


[ 雪の中目黒。 ]
起きると、部屋がやたらと寒くもしやと思い窓を開けると雪。
正月に雪。なかなかのモンである。
TSUTSUMI’S LINKを観に中目黒へ。
少し迷って歩いて行くことに。
祐天寺から中目黒へ下る100メートルほどの坂道。
細い抜け道で普段から車や人の行き来が少ないのだが
この寒さと雪で見事に人っ子一人いない。
津々と降る雪の音が聞こえてくるかのようだ。
タバコが美味い。

TSUTSUMI’S LINK。
堤カントクは仕事場や作品の中に自分の「遊び場」を作る名人。
このユニットは特にその「遊び場」色が強い。
たまに会ったりメシを食べたりすると
聞かせてくれるオモロ話がそのまま作品になったようで
観ているとつい顔が緩んできてしまう。

入り口の敷居の低さと間口の広さに安心して
中に入って遊んでいると、何時の間にかとんでもない所に出てきて
しまって驚く。しかもその驚きは心地よく、全てはマエストロ堤に
導かれた迷宮の中で起きた事象(ドラマ)だったことに気付かされる。

堤ランドのアトラクション全てに共通する感触。僕にとっては。

そして「ISHIKARI」の出口もまた、とんでもない所だった。
楽しかったです。ああ、初笑いだったんだった。

終わってすぐに中目黒で打ち合わせだったので
カントクにロクな感想も伝えられず。失礼致しました。
感謝の気持ちは差し入れに込めさせていただきました。

年末に急に立ち上がった仕事の打ち合わせ。
沖縄の島々を廻る、楽しそうな仕事。

夜、友人らとメシ。
くだらぬ話ばかり。

2003/01/03(Fri)


[ 冬花火。 ]
夜、浦安で花火を見た。
2003/01/02(Thr)


[ おめでとうございます。 ]
昼前、起きて走る。
元旦はとりあえず走ってみることにしている。
さっみい。

今年は例年にも増して色々と節操の無い様々な仕事ができそうで楽しみ。
この日記もなるべく毎日、手を抜かずに書こう。

レギュラー番組「演技者。」の「舞台×TV」の企画も
前身の「少年タイヤ」からもう1年半近くである。

思えば昨年の正月は「室温」の脚本との格闘であった。
今年の正月も、ある脚本との格闘である。
ふうむ・・・これは・・・・面白いが・・・難敵だ・・・。

しかし、現在の自分の仕事上でのホームグラウンド「演技者。」。
今年も幅広く面白い作品を作りつづけていきたい。
いや、いくぞ。

夜、正月恒例のスキヤキ。
それにしても高くて美味い肉は何故あっという間に
腹いっぱいになってしまうのか?

夜中、貯まった本、ビデオ、CDなど楽しみながら
焼酎をちびちびと。

スティービー・ワンダー「ファーストフィナーレ」
・・・・・・・・・なんてすごい音・・・・・・・・・・・・。
2003/01/01(Wed)